ぽんぽこブログ

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【入間航空祭】どの門から入場するのが良い?(開門待ちする人向け)


入間基地で行われる入間航空祭について、本記事では主に2018・2019年の入間航空祭の開門時の事例等を基に、門を選ぶときに考慮すべき点を述べるとともに、入間基地の隊員方が、安全に航空祭のスタートを切るために如何にに労力を払っているかについて触れられればと思います。

はじめに

朝早くから入間航空祭に赴き、エプロンの最前列を狙おう*1としている人にとっての重大な選択、それは「どの門に並ぶか」です。


入間航空祭の入場口は、なんと

と数多く存在します。


果たしてどの門を選べばよいのでしょうか?

おすすめの門、おすすめできない門

結論から言うと、近年は隊員の方々のたくさんの知恵とパワーが注ぎ込まれた結果、どの門を選んでも安定していると感じます。なので「この門がおすすめ」ということはなく、この後に記す入場時の流れなどを参考に好みで選べばOKだと思います。


ただしおすすめできない入場口はあります。それは稲荷山公園駅臨時改札口です。
なぜ??理由は開門が他の門と比べて遅くなる可能性が高いから。


実際2019年は、正門・稲荷山門・北門・特設門が07:30頃にオープンしたのに対して、臨時改札口がオープンしたのは07:50頃。
駅のホームで臨時改札が開くのを待つ人々を尻目に、正門・稲荷山門からの人々が基地内の踏切を渡っていきます。
これは2018年も同じでした。


これは私の勝手な想像ですが、今後も臨時改札口が正門等と同じ時刻に開くことは無いと思います。
なぜなら、臨時改札が開くのを待つ人々がホーム上を埋め尽くす、なんて状況を基地や西武鉄道は避けたいだろうから。
もしも臨時改札が正門等と同じ時刻にオープンするならば、朝早くから稲荷山公園駅のホーム上に行列ができてしまいます。そうすると、列車の乗客の乗降がままならなくなり、列車の遅延につながります。


列をつくられると困る入場口は、敢えてオープンを遅くする。なかなか大切な手法です。
どうせならもっと積極的に「臨時改札は正門等よりも遅くオープンします!」と案内しても良いのでは?(既に案内していたらごめんなさい。)


もちろん「早くエプロンに行く」という観点ではおすすめできないというだけなので、臨時改札オープン後に稲荷山公園駅に到着した人は、普通に臨時改札を使ってOKだと思います。

開門からエプロン開放の流れ

門を選択する上では、開門時に入門してから、エプロン開放時に狙った場所に行くまでの流れを把握しておく必要があります。


ただし年ごとに入場方式が変わる可能性はあるのでそこだけは了承ください。
年ごとに変わる可能性があるのに把握する必要があるのか?というツッコミは置いといて…。ある程度知っておかないと作戦の立てようもないですし、2018年や2019年の様子を見た感じ、安定してきた気がします。


参加者視点での大まかな流れを言うと、


開門!
→各門付近で手荷物検査
→エプロン(飛行場地区)の手前まで、隊員の先導により、ゆっくり前進
→エプロン開放まで待機
→エプロン開放後、行きたい場所へ


という感じです。

開門について

正門、稲荷山門、北門、特設門は、おおよそ同時刻に開門すると考えて問題ないと思います。実際この4門は、2018年・2019年は7:20~7:30頃に開門しています。
この4つの門で微妙に開門時刻に差が生じてしまったとしても、この後の流れの中でその差は吸収されるはずなので、あまり気にする必要はないです。

ただし稲荷山公園駅の臨時改札口は、先述の通り他4門と比較して明らかに開門が遅いです。この差は挽回不可能です。

エプロン手前への移動について

各門からエプロン手前までの移動は、隊員の先導により、定められたルートを歩いて進んでいきます。列先頭は隊員がロープを張っているため、入場門からエプロン地区前へのダッシュは発生しません。

稲荷山門組先頭から見た、正門組先頭(2019年)。
開門直後時点のエプロンへのルート


門からエプロンへの移動ルートですが、入場する門によって大きく2つに分かれます。1つは、正門・稲荷山門のグループ。もう1つは、北門・特設門のグループです。*4


正門組と稲荷山門組は、途中の交差点で合流し、基地内の踏切を横断し、エプロン直前の通行止めポイント(つきあたり)を右へ曲がります。最終的にエプロンへは、滑走路向かって右側(=南側)から入る形になります。
一方、北門組と特設門組は、この2組も途中の交差点で合流し、エプロンへは滑走路向かって左側(=北側)から入る形となります。
年によってルートに細かな差はあるかもしれませんが、開門直後は、正門・稲荷山門組はエプロン南側、北門・特設門組はエプロン北側に回るルートに進む案内となると考えていいと思いますので、門を選ぶときはこのことを頭に入れる必要があります。
後述しますが、1・2番機の前は北門・特設門、5・6番機の前は正門・稲荷山門からしか行けない可能性も。


なお、正門・稲荷山門は基地内の踏切を横断することになりますが、開門待ちをして入場するレベルで朝早く行く人にとっては、踏切待ちを心配する必要はないかなと思います。どうせエプロン手前で開放待ちすることになるので。たぶん。


さて、正門組と稲荷山門組は途中の交差点で合流し、その後同じルートを進むわけですが、合流の方法についても触れておきます。
合流方法には大別して2つあり、1つは正門組を優先させる方式、もう1つは正門組と稲荷山門組を平等に合流させる方式があります。
私の覚えている限り、2013年は正門優先、2015年は平等、2017年は正門優先、2018年は平等でした。(2014年は私が特設門から入場したので把握しておらず。2016年は私は稲荷山門から入ったのですが、この年は特殊だったので触れません。)


北門・特設門の合流方式は、ごめんなさい、わからないです。

正門組と稲荷山門組の合流

エプロン(飛行場地区)開放について

エプロンの準備が完了すると、いよいよエプロン開放となり、来場者は思い思いの場所に行くことになります。


昔(2016年まで)は、エプロン地区への各進入路から一斉にヨーイドンでみんなが最前列へダッシュしてしまう方式でした。
しかも、このスタートタイミングに差が発生することがあり、ある年は北門・特設門側が早く規制解除され正門・稲荷山門側が遅れをとったり、別の年は逆に北門・特設門側が遅れをとる、なんてこともありました。
つまりどの門を選択するかという博打の勝ち負けとは、「エプロン開放のスタートタイミングの早い遅い」であると言っても過言ではなかったのです。


しかし、2018年は違いました!入間基地の隊員の多大な労力の投入により、ついにエプロン地区開放時のダッシュが消滅したのです!そして正門・稲荷山門組 vs 北門・特設門組の争いも消えたのです!


簡単に言うと、エプロン内でも隊員がロープを持ちながら先導し、開放区域をゆっくり広げていったのです。
入間基地がツイートしている写真が参考になります。エプロンの左側には北門・特設門組、右側には正門・稲荷山門組がいて、両側からエプロン中央へゆっくり寄っていく様子の写真です。


入間基地の隊員のみなさまには頭が下がります…。


さて、門の選択の話に戻りますと、2018年の方式が採られた場合、門を選択する上で重要になるのは、正門・稲荷山門組と北門・特設門組が歩み寄っていったとき、「エプロン地区上の何処のラインでコンタクトするか」ということです。


2018年は、基地側が意図的にそうしたのかどうかわかりませんが、ブルーインパルスの3番機と4番機の間ぐらいのラインが最終的な境界線となったと思います。つまり、正門・稲荷山門組も、北門・特設門組も、ブルーインパルス前の最前列を取るチャンスはあったわけです。
しかしこの最終的な境界線が、例えばブルーインパルス1番機よりも北側(滑走路向かって左側)となった場合は、北門・特設門組はブルーインパルス前をとることが不可能となるわけです。


とはいえ、最終的な境界線がブルーインパルスの真ん中付近となったことについて、個人的には基地側の意図があると信じているので、今後も同様の方式がとられた場合は、ブルーインパルス1番機前をとりたければ北門・特設門に並び、6番機前をとりたければ正門・稲荷山門に並ぶのが妥当と思います。


各門の特徴

ここでは、各門の特徴について書きます。てきとーです。

正門

  • 公園の駐車場が近くにある都合上、人の列よりもまず車の列にびっくりします。
  • 稲荷山公園駅からも入間駅からも距離があります。しかしそれでも、結構な人数が並びます。車での来場者や観光バスでの来場者が並んでいるからでしょうか?もしくは、稲荷山門組と比較して正門組が優先される可能性があると睨んでいるからでしょうか?
  • 2015年以来正門を使っていないので最近どうなのか分かりませんが、実は稲荷山門組と合流する前に、正門通過後すぐに団体バス組*5と合流した気がします。
  • 稲荷山門の誘導でミスが発生すると(例えば正門組が稲荷山門組との合流地点に達する前に、稲荷山門組を先にエプロン地区方面へ進めてしまった場合)、正門組は為す術がなくなる可能性があります。でも先に進んでしまった稲荷山門組をちゃんと戻してくれるときもあります。

稲荷山門

  • 個人的な印象として、開聞待ちの人数は少ないです。基地内の踏切越えを忌避してなのか、稲荷山公園駅を降りた来場者は稲荷山門ではなく北門へ並ぶ人が多いです。
  • どうしても合流地点で正門組優先となる可能性があるため、どんなに朝早くに並んでもエプロン開放待機時に先頭に立てない恐れがあります。

北門

  • 北門からは入ったことがないですが、いつも開門待ちの列が長くなっている印象があります。
  • 入門からエプロンまでの歩行距離は、正門・稲荷山門と比べて短いです。
  • 北門と特設門を比較したとき、北門の方が優先される可能性が高い気がします。なんとなくですが。

特設門

  • 北門よりは人の集まり具合がゆったりのようです。
  • 入門からエプロンまでの歩行距離は、正門・稲荷山門と比べて短いです。
  • リスクとして、門からエプロンへのルートが、北門と一緒のルートではなく、エプロン北端からの入場となる可能性も無くはないです。そうなった場合、ブルーインパルス前を取れる可能性はゼロでしょうか。

さいごに

  • 結局、どの門に並んでも、どんなに早く並んでも、自分の好きな場所を取れるかどうかは運です。
  • 稲荷山公園駅の臨時改札口の開門を遅くするのであれば、ばんばん事前案内を流していいと思います。そうすれば、ホーム上の滞留は少しは収まる…かも。

*1:「最前列なんて行く意味ないだろ」という意見については今回は論じません。現実として、最前列を狙う人が多いのは事実でしょう。ちなみに私は最前列を狙うことは多分ないです。

*2:上りホーム、つまり池袋への列車が着発するホーム側です。

*3:下りホーム、つまり池袋から来た列車が着発するホーム側です。

*4:昔は北門や特設門の人が正門・稲荷山門組に合流可能なパターンもあったようですが、2016、2017、2018を見る限り、今は完全に正門・稲荷山門と北門・特設門を分離していると思います。

*5:ツアーではなく、基地にバスを止めることを許された、自衛隊関連の団体