ぽんぽこブログ

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日本の飛行場・空港の4レターコード(3文字目と地域の関係とか)

個人的なメモです。

どちらかというと民よりも軍寄りの記事です。

ICAOの4レターコードについて基本的な説明は省略します。

日本の4レターコードの3文字目と地域の関係


色々な飛行場の4レターコードを見ていると、何となく地域と3文字目に関連がありそうな気がしてくると思います。


たとえば「関東地方はRJT~とかRJA~が多いなあ」という感じです。


ということで、飛行場を地図上にマッピングし、かつ4レターコードの3文字目ごとに色を付けてみました。ただし全ての飛行場を網羅しているわけではないので、ごめんなさい。

本州・四国・九州(北海道・沖縄・与論を除く地域)


東北はRJS~で統一されていますね。
ちなみに3文字目と4文字目が同じコードは主要な空港に割り当てられる傾向があります。というか主要な空港の4レターコードを先に決め、その周辺地域のコードの3文字目を主要空港に合わせている気がします*1
RJSSは仙台空港。ということで東北地方のSは仙台のSから付けられているのかもしれません。


関東近辺は、RJA~とRJT~で分かれています。傾向としては、東京近辺はRJT~とも言えそうですが、なんとも言えない。

ちなみにRJAAは成田空港、RJTTは羽田空港。由来はともかく、成田空港にアルファベットの最初の文字Aが付くのは覚えやすいですね。Tは東京のTでしょう。


中部近辺は、RJN~が主ですが、セントレアだけRJGG
Nは名古屋のNでしょう。昔の名古屋空港は、4レターコードがRJNNでした*2
セントレアのGは…名古屋(naGoya)のGか、またはA~Fは既に使用済*3だったのでGを使ったのではないかというあたりで納得しておくしかないです。
ちなみに隠岐空港はかなり離れているのにRJNOです。


近畿・中国は、先述の隠岐空港と、山口宇部空港を除き、RJB~とRJO~が混在しています。
Oは大阪のOでしょう。RJOOは大阪国際空港伊丹空港)です。
Bは…Aの次ということでBなのでしょうか。RJBBは関西国際空港です。

ちなみに、実はRJBBの関西国際空港が作られる前から、南紀白浜空港(RJBD)は3文字目にBを使っていました*4。このときには既に関西国際空港の計画は立ち上がっていたのかもしれませんが。


九州は、RJD~とRJF~が混在し、また奄美群島はRJK~となっています*5。そして、なぜか山口宇部空港もRJDC。

RJFFは福岡空港ということで、Fは福岡から来ているのかも。ちなみにRJDDやRJKKが割り当てられた飛行場はなし。Kは鹿児島*6とか九州っぽい感じはあるのですが、奄美っぽさがないので想起しにくいかも。Dはさらに難しいかも。

北海道


北海道は、RJC~とRJE~が混在しています。


RJCCは新千歳空港。千歳(Chitose)のCなので覚えやすいです。でもEは…難しいかも。RJEEが割り当てられた飛行場はありません。

沖縄と与論島


沖縄と与論島の飛行場の4レターコードは、これまで述べてきた飛行場とは異なり、2文字目がOです。つまりRO~となります。
2文字目が違うというのは注意しないといけないですが、沖縄のOなので覚えやすいと言えば覚えやすいですね。


3文字目と4文字目を使って各飛行場を表現している傾向にあります。例えば宮古ならROMY、与那国ならROYNなど。
ただし、3文字目がR、つまりROR~の飛行場が結構あって、これらは4文字目でその飛行場を表現している感じがします*7


沖縄の主要空港といえる那覇空港は、ROAH。nAHaからきている?


個人的に気になる4レターコードなど

ここからは、個人的によく触れる4レターコードや気になる4レターコードに触れます。基本的に北から順に。

航空自衛隊 千歳基地 RJCJ

新千歳空港ができるまでは、千歳飛行場(千歳空港)の4レターコードはRJCCでした。
しかし新千歳空港ができて、RJCCは新千歳空港に譲り、千歳飛行場はRJCJとなりました。


なぜ4文字目がJなのか…。とりあえず自衛隊のJと思っておけばよさそう。


なお新千歳と千歳は法的には別の飛行場らしいです。空港法的には新千歳空港は国管理空港、千歳飛行場は共用空港。どちらも管制は航空自衛隊によって行われていますが。

航空自衛隊 松島基地 RJST

ブルーインパルスが所在する基地なので、よく見かけます。


4文字目Tは、maTsushimaからきている?そう思っておきます。


ちなみに頭のMをとってRJSMにしちゃうと、三沢基地と被ってしまいます。ちなみにRJSMも個人的によく見る4文字です。

おいしい庄内空港 RJSY と おいしい山形空港 RJSC

まず愛称がどっちも「おいしい」なのはどうなんだろう。「おいしい空港」と言ったとき迷いが生じてしまう…。


そして、Yが山形を想起させるので、RJSY=山形空港と感じてしまいそうだけど、RJSYは庄内空港
じゃあ山形空港RJSCのCはどこからきたのか?神町からきたのだろうか?

航空自衛隊 入間基地 RJTJ

関東の飛行場の4レターコードは、まず3文字目がAかTで迷います。


そして入間基地の4文字目はJ。これも自衛隊のJ?
と思ってたけど、入間の飛行場は終戦後に米軍が接収していたときは「ジョンソン基地」と呼ばれていたそうですね。今はそのジョンソンの名に使った区画(ジョンソンタウン)が入間市にありますね。
ちなみにRJTIは東京ヘリポートです。

海上自衛隊 下総航空基地 RJTL

一般的に下総は「しもうさ」と読むことが多いですが、下総航空基地の下総は「しもふさ」と読みます。


ローマ字にすると「Shimofusa」なのか「Shimohusa」なのか…防衛省内部でもぶれがあるような気が。


さて、4レターコードの4文字目は、日本語では見慣れないL。なぜLなのかは分からない。
ただ、J → K → Lという順番に関して言うと、RJTJは入間基地、RJTKは木更津駐屯地ということで、自衛隊の飛行場が連続していたりします。

三宅島空港 RJTQ

こちらも4文字目は日本語では見かけないQ。RJTQと三宅島空港を結びつけるのは困難なので、こういうものだと割り切って覚えるしかないかも。
他にも由来の想像がつかない4レターコードはたくさんあるので、そういうのは頑張って覚えるしかないですね。

航空自衛隊 静浜基地 RJSY

なんだかんだ航空自衛隊の基地の4レターコードは結構想起しやすいものが多いのですが、静浜基地の4文字目Yは難しい。


でも、静浜基地の所在地は静岡県焼津市なので、焼津のYなのだろうと思います。

航空交通管理センター RJJJ

飛行場の4レターコードではないですが、よく見かける4レターコードなので。


Jが3つ重なるという、日本で最も重要そうな4レターコード


地域に関係なく全国に関係します。

航空交通管理センター/気象庁 RJTD

これも飛行場ではないですが…


こちらも、地域に関係なく、全国に関係します。

*1:少なくともそう考えた方が各飛行場と4レターコードをつなげやすいです

*2:今の県営名古屋空港小牧基地。今は主要な空港ではなくなったからか、4レターコードはRJNA。

*3:A: 成田空港など関東、B: 関空など近畿・中国、C: 新千歳空港など北海道、D: 九州、E: 北海道、F: 福岡空港など九州

*4:昭和50年の航空ハンドブックを参照。

*5:与論空港は除く

*6:ただし鹿児島空港はRJFK。

*7:多良間ならRORT、与論ならRORYなど