ぽんぽこブログ

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PS4用 第2世代DUALSHOCK 4 購入時の注意について (偽物とか)

2021年はPlayStation 4用のコントローラーである「DUALSHOCK 4」がずっと品薄だったように思います。

今、日本で新品のDUALSHOCK 4を購入する場合、第2世代*1DUALSHOCK 4(型名: CUH-ZCT2J、2016年9月発売)を買うことになると思います。(ちなみに第1世代はCUH-ZCT1J。)

が、品薄でなかなか手に入らない。

そんな中、というか以前からではありますが、DUALSHOCK 4のコピー品がかなり蔓延っています。しかも見た目での判断がかなり難しいものが多く出回っているらしい。

ということで、新型DUALSHOCK 4購入時の個人的な注意点を書きたいと思います。
「こうだから偽物」「こうだから本物」と断定したり保証するものではなく、あくまで個人的な意見です。
気づいたことがあったら適宜追加していきます。

ちなみにSONY純正品も日本製ではないです。少なくとも私が持っている純正品は中国製。

PSボタンや〇×△□ボタンがあっても、純正品とは限らない

DUALSHOCK 4を模してつくられた互換コントローラーの中には、PSボタンのPSマークが無かったり、〇×△□ボタンの意匠がSONY純正品とは少し異なるコントローラーもあります。これらはぱっと見ただけで「純正品ではない」と分かります。

正直このタイプの互換品は"良心的"です。大抵こういうコントローラーはDUALSHOCK 4とは名乗っていないです。*2
商標とかの侵害を回避しようとすると、このようなデザインになるのでしょう。
良心的と言いつつ、日本の技適マーク*3が付いているかは不明ですが...。

厄介なのは、PSボタンや〇×△□ボタンの意匠がSONY純正品と変わらず、そして「DUALSHOCK 4」と書かれた箱とともに売られる偽物。
世の中にはこのレベルの怪しいものが流通しているのです。


↑〇×△□マークが無い例。店によっては敢えてPSボタンを見せない角度しか載せていない例があるので注意。PSマークが無いのにPSボタンと呼べるのか謎ですが。


型名を確認する

日本で第2世代のDUALSHOCK 4を買うなら、型番は「CUH-ZCT2J」一択です。
重要なのは末尾がJ、つまり日本向け製品であること。また第2世代を買いたいなら数字が2であること。

誤解のないように言うと、別に末尾がJでないSONY純正第2世代DUALSHOCK 4も存在します。末尾の文字は販売地域により変わるようで、PS4のオンラインマニュアルのページを見る限り、

  • CUH-ZCT2E ヨーロッパ向け(たぶん中東・オーストラリア等も)
  • CUH-ZCT2U中南米向け
  • CUH-ZCT2G 韓国・台湾・シンガポール等向け
  • CUH-ZCT2NA 中国向け

という感じです。

だから、「末尾がJではないからSONY製ではない!」というわけではないです。恐らくJもEもUも性能は同じだと想像しています(もしかしたら電波の出力強度とかに関しては何か違いがあるのかもしれませんが)。「末尾Eは性能が悪い」という声を見かけましたが、たぶんそれはEだから性能が悪いのではなく、Eの偽物だから性能が悪いのではないかと思ったりします。

でも日本で使うなら、基本的にはCUH-ZCT2J一択です。なぜなら、それ以外のものは技適マークが付いていないから。

コントローラー裏面のラベルには、日本向け製品の場合、日本の技適マークが付いています。逆にアメリカ向けなら代わりにFCCマークだったりします。つまりラベルの内容は型番ごとに異なり、各販売地域に応じた機関のマークが付いています。
恐らく機能的な観点で言えば、EもUもGも日本のPS4で使えます。が、技適マークの都合上、ここではJ一択としておきます。


↑左から、日本向けの技適マーク、EU向けのCEマークアメリカ向けのFCCマーク(2通り)、韓国向けのKCマーク。各マークは予告なく変更となる場合があるので、参考程度に。


それはさておき、購入前・購入後いずれにおいても、下記で型番は確認すべきです。

  • 販売ページ上の文言、外箱写真
  • 到着後の実物の外箱、説明書、コントローラー裏のラベル

これらを確認して、整合性が取れていないなら、かなり怪しいです。
販売ページに型番が書かれていなければ質問すべきです。そうしないと、たとえ思ったのと違うのが来ても返品できない。

そして、注意すべきは型番がCUH-ZCT2Jでないときの外箱。たとえば型番がCUH-ZCT2E(ヨーロッパ向け)なのに、外箱が日本語表記なら、私ならば買わないです。

ちなみにあくまで個人的にWebで見た感じ、J、G、NAはコンパクトなパッケージで、EとUは大きめなパッケージのようです。Jのパッケージに慣れていると、EやUのパッケージが怪しく見えますが、そういうものみたい。

補足: 一部の特別仕様品は、たとえ純正品でも、外箱や説明書の型名が上記とは違ったり、外箱とコントローラーで型式が異なる場合があります。例えば「MONSTER HUNTER: WORLD LIOLAEUS EDITION」のDUALSHOCK 4(日本向け)は、外箱や説明書上の型名がCUHJ-15008です。ただCUHJ-15008という型式名では技適を通った形跡は無いので、恐らく本体のラベル上ではCUH-ZCT2Jとなっていると想像します。


"Sony Interactive Entertainment"か"Sony Computer Entertainment"か

2016年4月に、「株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント」から「株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント」に社名が変わっています。

第2世代DUALSHOCK 4が2016年9月に発売されたことを考えると、普通に考えれば、外箱ならびにラベルの社名表記は"Sony Interactive Entertainment"が正しいと思います。
なお、第1世代のDUALSHOCK 4(CUH-ZCT1J)は、"Sony Computer Entertainment"で問題ないと思います。社名変更前に発売されていたものなので。

この表記問題は海外向け(CUH-ZCT2EやCUH-ZCT2U)も同じだと思います。アメリカのFCCへの申請時点での書類も"Sony Interactive Entertainment"表記のようだし。

私なら、外箱やラベルが"Sony Computer Entertainment"となっている第2世代DUALSHOCK 4は避けたいです。


外箱を確認する

外箱はかなり情報量があります。そして恐らく偽物を作る業者も、外箱を本物そっくりに作るのは面倒なのだろうと思います。だからこそ、外箱は注意深く眺めるべきです。
中古品ならともかく、新品なのに箱無しで出品されていたり、箱の写真はあるけど箱は送らないという出品の場合は、個人的には避けたい。

先述した「日本向けの型番ではないのに外箱に日本語表記がある」というのも外箱からの判断材料です。(まあ、日本語パッケージの欧州向けコントローラーも絶対無いとは言い切れませんが、たぶん無い。)
また、CUH-ZCT2Jなら、箱のいくつかの箇所かに型名が記されている(側面とか保証書内とか)ので、それぞれ合っているか確認すべき。

正直、細かなパッケージのデザインは予告なく変わる場合があるので、過去のパッケージから差があるからと言って偽物とは限らないのですが、それでもWeb上の検索で調べたパッケージと差があるなら疑ってかかったほうがいいです。
日本語の表記とかフォントはデザインに関係なく怪しさが現れるポイントです。
あと、SONYのロゴとかPlayStationのロゴ。ロゴが左右に引き伸ばされていたり、文字が太目だったりしたら怪しい。

外箱に限らず全ての購入前確認で言えることですが、メルカリ・ラクマとかヤフオクとかだと1つの画像を使い回している場合があるので、ちゃんと当該の販売物品の画像を要求したほうがいいです。


説明書とかを確認する

さすがに説明書は購入後の確認になるかなと思いますが、説明書にも型名が載っているはずなので、注意したほうがいいと思います。
あと、梱包のプラスチックには「プラ」マークが入っているはず。カバー側も台座側も。
「プラ」マークが無いからといって返品を認めさせるのは難しいかもしれないけど。
また、海外向け含め、タッチパッド部分にフィルムが貼られているSONY純正CUH-ZCT2xは調べた限り見たことないです。なのでタッチパッドにフィルムが貼られていたら、怪しい気がします。


ラベルを確認する

DUALSHOCK 4の裏側には、ラベルが貼られています。このラベルも、購入前そして購入後に確認すべきです。
新品未開封での出品の場合、事前に確認することは無理ですけどね。

たとえ中古品でも、ラベル無しのDUALSHOCK 4は、個人的には避けたい。
でも使っているとたぶん印刷が剥げるので、剥がしたくなる気持ちも分かりますが…。

まあ、確認できることと言えば、結局型名とか社名表記になっちゃうのですが。
たぶん精巧な(つまり騙す気満々の)偽物の場合、さすがにSONYロゴは省略されていないでしょうが、当然ロゴが無ければSONY純正品ではないと言ってOKだと思います。たとえヨーロッパ向け製品でもアメリカ向け製品でも。

なぜか第1世代(CUH-ZCT1)のラベルのみがネット上で売られています(SONYロゴ入りも)。怖いですね。第2世代(CUH-ZCT2)は見当たりませんでしたが。
ちゃんとラベル上の型名が、自分の思っているものと合っているか、注意したほうがいいです。

日本向け・ヨーロッパ向け・アメリカ向け…でそれぞれラベルの内容は大きく異なります。なので海外のコントローラーと比較して「なんか内容が違うなあ」と思っても、あまり気にしなくていいです。
ただし、SONYロゴやその隣のRマーク、そして社名表記等のフォントは、販売地域が異なる製品同士でも比較する価値はありそうです。


↑これはアメリカのFCCの認証にあたっての背面ラベル例にて、ソニー掲示したロゴです。恐らくこの部分は、日本向けもアメリカ向けもヨーロッパ向けも共通だろうと想像します。私の持つCUH-ZCT2Jも同じでしたので。


また同じ地域向け同士でも、予告なくラベルの内容が変わる場合があると思います。
たとえばアメリカ向け(CUH-ZCT2U)の場合、私の想像ですが、一旦販売開始したもののその後CONATEL(パラグアイの認証?)のマークとかをラベルに入れようとした結果、ラベルのデザインを一度変更したのではないかと思っています。なので恐らく、CONATEL入りでもCONATEL無しでも純正の可能性ありと踏んでいます。ただアメリカ向け(CUH-ZCT2U)の純正品を買ったことがないので、想像が違う可能性もありますが。



信頼できる店舗で買うしかない

正直、フリーマーケットサイトやオークションや怪しいショップからはどんなコントローラーが来るか分かりません。商品画像だっていくらでも差し替えられます。
DUALSHOCK 4について言えば、信頼できる店で買うべきです。色々調べて、私自身はそう感じました。上記で述べた差が無い偽物もきっと存在します。分解しないと判らない場合もあります。
そして、転売価格だからといってSONY純正品が来るとは限りません。

Amazonで購入する場合は、Amazonが出品するものを買うべきです。他のショップの出品物は、個人的には購入に勇気が要ります。


もしかしたら「信頼できるところで買うしかない」という枠組みは、転売による買占めを抑止する一つの方策なのかもしれないと、少し感じました。


参考動画

動画を見れば分かる通り、PSボタンや各ボタンがDUALSHOCK 4と同じように見える偽物が流通しているのです。精巧なものになってくると、純正品と並べて比較しないと気が付かないことが多いです。

1. enuringoさんの動画


  • 1:28 ごろ: 外箱上、偽物とされているほうは「CUH-ZCT2E」(ヨーロッパ向け)。ヨーロッパ向けなのに日本語表記の箱。
  • 5:18 ごろ: 偽物とされているほうのラベル。ヨーロッパ向けのラベルを模しているのだろうか。正直、ラベルだけだと純正か判断がつかないけど、真贋は別として世の中にはEACのマークが一番左にあるパターンと左から2番目にあるパターンがあるらしい。


2. ピッザスティーブさんの動画


  • 1:02 ごろ: 偽の箱なら、かなり精巧かも。裏面(保証書の面)も見たかったです。
  • 2:00 ごろ: 梱包のプラマーク。
  • 6:53 ごろ: 技適マークと型名的に、真贋はともかく日本向けラベル。シール表面の加工や色合い、フォントや単語間のスペースそして「充電式電池はリサイクル協力店へ」のフォントが気になるが、どうなんでしょう。詳しく見てみたいですね。


3. GamerZakhさんの動画


  • 1:51 ごろ: 正規品とされているやつのラベル。CUH-ZCT2Gなので韓国・台湾・シンガポール等のアジア向け。投稿者はマレーシア在住らしく、マレーシアもGの地域なのだろう。
  • 3:13 ごろ: 偽物とされているやつのラベル。アメリカ向けを模したもの。ロゴが横に拡がっている。社名がSony Computer Entertainment。単語間のスペースがあやしい。


4. Abdulwarriorさんの動画


  • 0:25 ごろ: CUH-ZCT2E(ヨーロッパ向け)の真贋比較。左の箱が本物とのこと。ヨーロッパ向けはこのようなパッケージなんですね。
  • 2:26 ごろ: 左が本物の箱。右はSONYのロゴに違和感がある。あくまで並べて比較しているから感じるレベルですが。
  • 5:44 ごろ: 今度は左のコントローラーが偽物とされているほう。EACがラベル内の一番左にある。あと文字色が右のコントローラーと異なる。偽物とされているやつの方が読みやすい。また、ヨーロッパ向けの本物は、会社の住所も書かれているようです。まあここらへんは、予告なくデザインが変わる場合があるので何とも言えませんが。


5. Bim Barbietoさんの動画


  • 2:25 ごろ: 動画投稿者の方は「偽物は大きい箱に入っていた。本物はコンパクトな箱に入っていた」と指摘しているようです。実際は、アメリカ向け(CUH-ZCT2U)やヨーロッパ向け(CUH-ZCT2E)は、SONY純正品でも大きいパッケージに入っています。対して日本向け(CUH-ZCT2J)やアジア向け(CUH-ZCT2G)はコンパクトなパッケージに入っています。まあ、日本向けのCUH-ZCT2Jを購入したのに大きなパッケージに入っていたら、動画の事例同様疑っていいと思います。
  • 3:49 ごろ: 紺のコントローラーが本物。このコントローラーは恐らくアジア向けのCUH-ZCT2Gですね。動画投稿者はフィリピン在住らしい。対して白いコントローラーが偽物とされている方。ラベルを見ると分かる通り、アメリカ向けを模しているようです。型名は第2世代のものなのに、社名表記が"Sony Computer Entertainment"。


6. Retro Coreさんの動画


  • 0:04 ごろ: 箱の底面を見ると、型名がCUH-ZCT2Eつまり第2世代DUALSHOCK 4なのに、社名がSony Computer Entertainment
  • 0:23 ごろ: 背面の説明がスケッチではなく写真なのが怪しいらしい。確かにアメリカ向けSONY純正第2世代は調べた感じみんなスケッチかもしれないが、個人的にはまだ何とも言えない。ヨーロッパ向けSONY純正第2世代は背面が写真のものもあるっぽいが。
  • 0:45 ごろ: 箱には「USBケーブルは付属しない」と書いているのに、箱の中にUSBケーブルが入っているとのこと。ところで海外向け含め、USBケーブルが箱内に付属するDUALSHOCK 4は存在するのでしょうか?(Amazonの特典のやつは箱の外に添付されているだけらしい)
  • 5:49 ごろ: 黄色のコントローラーが偽物とされている方。ラベルを見ると、アメリカ向けを模していますね。型名はしっかりとは見えませんが、恐らくアメリカ向けのCUH-ZCT2Uです。外箱の型式はヨーロッパ向けCUH-ZCT2Eだったのに。またSONYロゴもなんだかワイドです。ちなみに比較対象の黒いコントローラーは日本向けのやつですね。調べたらこの投稿者は日本在住とのこと。


7. weston heckerさんの動画


  • 1:39 ごろ: 偽物とされているコントローラーのラベル。社名表記がSony Computer Entertainment。また、型名とFCC IDが矛盾しています。第2世代ならFCC IDは「AK8CUHZCT2」や「AK8CUHZCT2A」になるはず。ただしAの付かない「AK8CUHZCT2」表記のラベルのSONY純正品が存在するかは、わからないです。
  • 2:13 ごろ: パッケージ上の電話番号のハイフンがなぜか黒色とのこと。


8. The JaMokeさんの動画


  • アメリカ向けですが、全体として参考になります。パッケージについては、いろいろ調べるとSONY純正品でも「プラスチックの蓋が本体形状に沿ったパターン」もあるかもしれず...パッケージの形状の差異による判断は難しそうです。


9. Vagner Home Videoさんの動画


  • 0:42 ごろ: 今回はヨーロッパ向けの本物と偽物の比較のよう。左が本物で右が偽物らしい。右側は、「Wireless Controller」のあたりとか、フォントが緩いですね。比較しないと気付かないですが。
  • 2:35 ごろ: 右が偽物とされているほうに入っていたもの。なぜかコピー品はUSBケーブルを入れたがるようです。あと右(コピー品)はタッチパッドにフィルム有り。
  • 4:58 ごろ: 分かりやすいラベル比較(ただしヨーロッパ向けCUH-ZCT2E)。上が本物で下がコピー品。まあ、表記内容はSONY純正品も予告なく変更している可能性があるので、上の例と異なるからといって直ちにコピー品と判断していいとは限らないが、それでも今回の例だと、下側のやつはフォントとキリル文字の感じからして偽物なのだろう。並べて比較しないと分からないレベルの精巧さですけどね。

*1:第2世代と勝手に呼びました。第3世代は恐らく出ないだろうから、後期型と言えばよかったかも。

*2:DUALSHOCK 4と称して販売しているにも関わらずこのタイプのコントローラーを送り付けてくる販売業者もいないとは限りませんが。

*3:日本の電波法令で定めている技術基準に適合している無線機であることを証明するマーク